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青天の霹靂 Part.2(後編) [病気]

ほんとうは1つの記事で全部書くつもりでいたんだけど、
ちょっと長くなりすぎたので前後編に分けることにしました。

卵巣がんでかかっている病院から紹介状が出て、
大学病院に超音波内視鏡検査を受けに行き、
その所見を受けて手術する方向になったため
消化器内科から消化器外科に送られた。

…というところまでが前編のおはなしね。
別にもったい付けて引っ張ったわけじゃないです。
だから後編ではあっという間に核心に入っていきますよ。
では、本文に入ります。

虫垂腫瘍の良悪は切ってみないとわからないから切る方向。
それは先日聞いた話をほぼなぞっていて、今回も覆らず。
そして、この日初めてお目にかかった先生がふいに言った。
 「他の病気が見つかっちゃったんだよねー」

手術前の検査として撮ったCTに写ってはいかんものが写っていたそうだ。
先生の説明とともに、画像を見せてもらった。
要点は3つ。

 ・右胸にしこり?がある(画像によると2つほど?)
 ・腋窩のリンパにも炎症所見があるみたい。
 ・背骨に転移所見ぽいものが見える。 

この時点での私の感想。
「他の病気っていうからドキったけど、胸か(ホッ)」
「それにしたって13年も経ってるのにマジか〜」

先生は、虫垂腫瘍の手術はとりあえず置いておいて、
まずはこちらの治療を、と言う。
そりゃそうだ。虫垂はおそらく良性という見解だったんだからね。

これは十中八九、13年前に患った乳がんの転移と思われる。
それなら私には全幅の信頼を置く乳腺外科の主治医がいるわけで
乳がん絡みならそっちの先生に診てもらいたい。
なので今回の所見について、紹介状を書いてもらうことになった。
すると、その治療とのタイミングを見て虫垂切除もすることになるので
できればいろいろな病院を行ったり来たりするのではなく
1つの病院でやった方がいい、と先生。

頭ではその理屈はわかるんだが、乳がんでかかってる病院は遠い。
腸はできれば卵巣がんでかかってる病院がいいんだよなぁ。
先生は乳腺も含めて大学病院で診てもいいと考えていたようだけど
乳腺を他の医師に、というのは私の中ではない肢なんだよね。

今、乳がんの方は年に1回の経過観察で
でも予約が混みすぎていて4月下旬まで空きがなかったから
そこに主治医の枠の予約を持っている(結果としてナイスタイミング!)。
そのときに紹介状を持って行って、虫垂のことも含めて主治医と相談する。
ただ、虫垂に関してはもし悪性だったら乳がんとか卵巣がんに比して希少になるわけだから
一応大学病院で診てもらう肢も残しておく方がいいかなと思い
とりあえず今回の先生の外来にも5月に次回予約を取った。

もともとの患側ではない方の胸、そしてリンパや骨にがん細胞らしきものがあるというのは
簡単に言えば転移なわけです。遠隔転移。
がん治療について多少の知識があればわかると思うけど
遠隔転移を起こしたということはもう完治は見込めないということで
基本的に手術適応ではなくなるわけです。
つまり治療の肢は、ほぼ薬物治療になるわけね。

乳がんの薬物治療には、内分泌療法、分子標的治療、化学療法と
大きく分けたら3種類あるわけだけど
私はトリプルネガティブなので今も昔も3番目の選択肢しかないのです。
おそらく、これから抗がん剤治療が始まります。
早ければたぶん5月から。
そして、どこかでタイミングを見て虫垂を切ることになるでしょう。

正直、卵巣がんと虫垂腫瘍の勉強にかまけてて
最近乳がんの勉強なんてやってなかったから、最新の転移向け治療がわからん。
まさか手術から13年も経って転移するとか
まぁ若年性だったしありえない話ではないのは当然知っていたんだけど
さすがに今回は想定外だったよね。
もう自分は卒業したくらいの気持ちでいたからさ。

もしかして、ひとり勤務のこの1年で私にかかった
尋常じゃないストレスも一因なんじゃね?
職場健康診断のストレスチェックにも引っかかったしさ。

でも別に、ショックでふさぎ込むとかはないので。
ゴハンはおいしいし、図書館で借りて読んだ本はおもしろいし。
好きになってもうすぐ1年になる三浦大知の、出たばかりのベスト盤は素晴らしいし。
新しくできたユニコーンの公式ファンクラブにも入会したし。
1000本記念ダイブ、まだあきらめてないし。

乳腺外科の予約は、先述の通り4月下旬。
それまでにシパダンに行くことを大真面目に考え始めた。
抗がん剤治療が始まれば、どんな薬を使うかによるけど
副作用が出ておそらくまた髪は抜けるし、手足のしびれが復活するかもだし
それ以前に体力とか免疫力とかめっちゃ下がるのでとても潜りになんか行けない。
今は骨転移も、しこりもリンパも自覚症状ないんだよね。
ほんと、しこりわかんないんだよ自分で胸を触っても。
今ならまだ間に合う。まだ潜りに行けるはず。

でも4月のCEはなんとフルブックだった(号泣)
5月以降も結構な混雑具合らしい。
私の職場は未だにバイトが欠員で、ずっと私ひとりで回している関係で
あまりがっつりした休暇は許されそうにないんだけど
ここを逃したら次はいつ潜れるのか全くわからない。
こんな状況で職場のことなんて知るか。後悔したくない。
乳がんの転移なら進行はさして早くないはず。
そもそも転移なら早期発見でもそうでなくても予後は変わらないらしい。
それなら治療を少し遅らせてもいいから、無理して5月に行こうかな、と考え中。



私自身は、大体のことは平気なんだ。
がんサバイバーとしての部分に関しては、鋼のメンタルだと思ってる。
飛んじゃったもんはしょうがない。なかったことにはできないんだから
粛々と標準治療をこなしていくだけ。
ただし、治療内容は自分でもちゃんと理解し納得したい。
だから今あわてて、転移ケースの治療内容、使用薬剤に関して勉強してる。
あー、また限度額適用認定証の申請をしないといけないみたいだな。
確定申告やっと終わったのに、全くめんどくさい。

これを読んでるみなさんはぜひ健康に留意して、元気で長生きしてください。
がんサバイバーのみなさん、あきらめないで元気で長生きしましょう。
親とか大事な人のためにも。
私は、がんと闘いながらだけど、元気で長生きします(^^)v


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ともぞう

ねいびーさんこんばんは!
昨年11月には無事にキンベの海を楽しんできました
色々と情報をいただき、ありがとうございます!
ニューギニア航空国内線、ヤバかったです(^◇^;)

ご病気のこと、心配です…
でもねいびーさんの明るさ・強さに感動しました

私は年明けの検診でとりあえず線維腺腫が大きくなる様子もなく、悪性化は今のところなさそうです
一年前がんの可能性があると言われた時、不安ではありましたがショックを受けるよりも「ガンだったらいつ手術しよう、治療法はどうなるのかな、仕事とダイビングの予定の調整は…」とかスケジューリングしたのを思い出しました

シパダン、春は混んでるんですね
無事潜りに行けますように!
ねいびーさんおすすめのシパダン、行ってみたいなぁ
やっぱりクルーズですよね♪


by ともぞう (2018-04-05 01:48) 

ねいびー

ともぞうさん。
キンベ楽しめたようで何よりです♪
ニューギニア航空国内線、ヤバいですよねー(笑)

繊維腺腫の経過が良好のようで、良かったです。
引き続きしっかりチェックしていってください。
万が一悪性化することがあったとしても
早期であればダメージはより少なくなると思いますので。

なお、春はシパダンのベストシーズンと言われています。
一度行ってみたいんですが、なんせ日本は年度明けで
なかなか休みが取りづらいんですよねぇ。
手術したのでしばらくは行けませんが
復帰ダイブは当然シパダンで予定しています。
クルーズは、数年前なら力強く勧めましたが
あの船が現況かなり老朽化しているので
ボロ船上等!って覚悟は必要になるかなーと思いますよー。
by ねいびー (2018-04-18 01:31) 

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