手術キャンセルしちゃいました…

こんばんは。
とんでもなくご無沙汰しております。

今日は、タイトルに関してご報告。

ワタクシ、本来は本日5月15日に入院して
愛して止まない元・東大王伊沢くんの25歳のお誕生日である、
明日16日に虫垂腫瘍の摘出手術の予定でした。

が、昨日その予定をキャンセルしました。

理由は2つ。
その1、風邪が治らず、咳がひどいこと
その2、手術することそのものに今ひとつ心が決まらないこと

☆

先に“その2”の話からするけれど。
虫垂手術の話が最初に出たのは2018年の2月。
過去にここでも書いたように、そのオペ前の検診で右乳がんが発覚して
手術→抗がん剤→放射線という一連の治療を
この2月までずーっとやっていたのよね。

そういえば。
書く書くと言ってたのに詳しく書かないままここまで来ちゃったけど
この右乳がんは、14年前の左乳がんの再発転移とかではなく
3年前の卵巣がんの転移でもなく、原発がんだったのよね。
女のきょうだいもいないし、子供もいないので検査してないけど
かなり高い確率で、私はBRCA遺伝子変異陽性なんだと思う。
興味がある人はググってみてほしいんだけど、私いろいろ当てはまりすぎだから。

で、遺伝子変異があるとなると危険度が高いからということで
本来なら温存術でいけそうな腫瘍径だったけど全摘することになり
全摘手術なら基本的には省かれる放射線治療までしっかりやって
経過観察というところまでたどりついて落ち着いたので
ようやく虫垂腫瘍のほうの治療に戻ることになったのですよ。

でも大学病院の、おそらく執刀医になるであろう先生とどうにも合わなくて
そもそも最初に腫瘍を見つけてくれた元の病院に戻してもらって
（つまりは卵巣がんでお世話になっている地元の病院ね）
また大腸カメラやったりCT撮ったりしてたのが3月4月。

この虫垂腫瘍は「おそらく良性」という見解でずっと来てて
だから先生も手術でも経過観察（3ヶ月毎に大腸カメラとか）でも
どちらでもいいですよー、みたいな感じだった。
まぁでも一度は手術すると決まってたんだし…みたいな感じで
迷いながらも、手術する方向にしてたんだけどね…。

2017年12月に発覚してここまで大きさも変わってなくて、
自覚症状は何もなくて「おそらく良性」なのにオペ必要？
みたいに考え始めちゃったりしてね。
だって今までは「悪性腫瘍」のオペだったからその必要性に疑問はなかったけどさ、
「おそらく良性」なのにまたからだにメス入れるの？ってさ、
なんか思っちゃうじゃんねやっぱり。
親がさ、悲しそうだったりもしたんだよね。
親の所為にするわけじゃないけどさ、やっぱり気にはするよね。

☆

そんな中、今回の手術日程、先週9日なのよ連絡来たの。
外来で話が出たのは4月上旬だったのに、ギリギリ過ぎると思わん？
心の準備も入院そのものの準備にも時間足りないよ。
そして、理由の“その1”にかかってくるんだけど
その連絡が来た時点で、もう風邪引いてたのよね私。
10日の時点ではもうフラフラで、出勤したけど動けなかったほど。

症状は典型的な風邪のそれ。
だから週末きちんと寝込めば治ったかもだけど、
ユニコーンのライブ観に行っちゃったのよね。
だってさぁ。
ユニコーンライブ観るのが今生きてていちばん幸せな時間なんだよ。
体調整えるためにユニコーンあきらめるとか、ありえんのよ。

いや、ほんとは体調整えるべきなのはわかってるのよ。
でも今までみたいな早く切らないとヤバいですよ！なオペならともかく
今回のはそういうんじゃないからね。
病気治療のために生きてるんじゃないんだよね私。
楽しいこといっぱいしたくて長生きしたいから治療がんばるっていう順位付け。
だから、ユニコーン優先です。絶対に。

まぁそんなこともあり、ピークは越したけど風邪は治らないまま昨日に。
風邪引いてる状態でオペなんて無理に決まってるので
前日に入院キャンセルの連絡を入れて、今日は普通に出勤。

オペ日程を調整してくださった先生方をはじめ
病院側のスタッフ各位にはかなり申し訳ないんだけど…、
心の迷いもあったからこのタイミングで風邪だったのかもなーとか
そんなことも考えてみたりしなくもない。
全麻も副作用とか後遺症とかそういうの出る場合あるわけだし
きちんと納得しないままでは受けられないよね。
（でもほんとはきちんと体調管理しとかないとダメです）
（キャンセルするにしてももっとゆとりをもってしないと迷惑だし）

4月の外来時点でオペするのかどうか即答で決められなかったときに
「手術はギリギリまで撤回可能だから」って
先生が言ってくださっていたのがここに来て効いた感じある。
わがままを通させていただきました。いい先生でよかった。
私はやっぱり、自分に正直に生きたい。ごめんなさい。

手術はまた日を改めて。

え、心決まってないのでは？…と思いました？
入院をキャンセルすると決めた時点からいろいろ検索して
自分にも理解できそうな日本語の医学論文の中から
自分の状況に似た症例をいくつか探し出して読んでいって
「おそらく良性」でも手術することの意義を自分なりに勉強したのね。
まぁこの作業は4月の外来直後にも一度やったんだけど
落ち着いてもう一度よく考えてみようと思ってね。

最近増加傾向にはあるらしいけど、乳がんとかと比べたら
虫垂腫瘍ってだいぶレア疾患だから、情報得にくいのよね。
患者さんのブログとかもまぁ少ない。

自分としては、虫垂腫瘍の中でもたぶんこれだなって病名を見つけたけど
今までいろんなことをここで書いてハズしてきたりしてるので
見に来てくれる方を混乱させないためにもまだ書きません。
そんな中で現状は、100％決めたわけじゃないけど
近い将来、たぶん切ります。
ユニコーンのライブのない時に。

切るにせよ切らないにせよ、自分でちゃんと納得して選びたい。
先生を含め、他人に決めてもらって責任を押しつける気はない。
自分のからだのことだから、最終的には決めるのは自分で。

まずは早く風邪を治さねば。
そうだテンション上がるモノを見て、免疫力を上げよう！
…というわけで、自己満足な写真をアップして終わります（苦笑）

著者近影。ひさびさでしょ。
抗がん剤で抜けた髪が生え揃ってないのでバンダナ姿でお送りしております。
トシの所為か、ホルモンバランスがアレな所為か、暴飲暴食の所為か、
ここ数年でめちゃくちゃ太ってしまったのよね…。

あと、最後までお付き合いいただいた方にこっそり教えちゃいますが
PC画面で上部左側の著者欄にある「プロフィール」内にはがん治療歴をまとめてあります。

このブログは闘病ブログではないので病気のことはほぼ書いてないし
しかも著者怠慢で今はなかなか更新されないけど（汗）、
この治療歴だけは動きがあった場合はこっそり更新しているんですよぉ。
知らなかったでしょお(^^)

コメント 2

ねいびーさんこんにちは！風邪は良くなりましたでしょうか？
ライブはなんとか楽しんでこられたようで良かった(^^)

私は今朝、広島に行くため羽田に向かう道中おなかの調子が悪くなり飛行機乗り遅れましたw生理前だからかな…
振替て空港待機中です(^◇^;)

ねいびーさんは文章がお上手なので病気のお話もとても参考になります
ワリンディ旅行記の時もとても読みやすくてありがたかったです〜

今年の夏は久々のダイビングで多良間島に行く予定を入れました(一人旅です)
いつかどこかで一緒に潜りたいなぁ〜♪(´ε｀ )

by ともぞう (2019-05-30 09:09) 

ともぞうさん、コメントありがとうございます。
風邪は良くなったのですが、もともと気管支ヨワヨワ星人なので
いまだに咳が抜けていない状況ですゴホゴホ。

飛行機乗り遅れとは大変でしたね。
おなかの調子って急に悪くなったりするし
悪くなったら待ったなし！だったりするし、面倒ですよね。

文章を褒めていただいてありがとうございます。
コンパクトにまとめる能力が著しく欠如しているので
いつも長～くなってしまうことを気にしております（汗）

多良間島いいですね！
私は未踏ですが、友人にも多良間島ファンいます。
ダイバー業界は狭いので、いつかお目にかかれるかもですよ。
現物の私は結構メンドクサイ人なので要注意です（苦笑）

ただ、1000本記念の都合上、次のダイビング旅はシパダンなので
CEが復活就航するまで復帰できないんですよねぇ…。
今はそれを気長に待っているところです。
by ねいびー (2019-06-04 11:20)