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CVポート入れました [病気]

前記事にもちょこっと書いたけど
迷いに迷った上で、CVポートを入れた。
事前にCVポートを入れた複数の方のブログを読んで予習したので
私もこれからポートを入れる誰かのお役に立てればと思って
ここに感想を書き残しておこうかなと。

オペ日は先述の通り8月18日。
私のオペはその日2番目の10時からとのことだったが
9時からのオペが早く終わりそうなので
9時15分までには外科外来の受付にくるようにと病院から電話。
そんなわけで、9時過ぎには病院に着いていたんだけど
結果としてはかなり待たされたので、早出の意味はゼロ。

というか、日帰り手術なので外来扱いな訳だけど
外来の窓口にいる事務員は全然話が通じないし
そこで書かされる問診も、その後の看護師からの聞き取りも
なんかダブるというか、非効率的。
この外来、CVポートを入れるってことで初めてかかったときも
事務員と看護師と医師に同じことを訊かれて3回説明したり
なんかもうちょっとちゃんとしろよって感じなんだよなー。

☆ 

さてさて、CVポートは今は鎖骨下に入れることが多いそうだが
私は「ポートを入れたままでもダイバー復帰したい、
もしダイビングができなくなるならCVポート入れるのやめる」
そんなわがままな感じで事前に相談していたから首からになった。
ダイビング(というかタンクを背負うこと)によるカテーテルの破損を避けるためには
首からの方がいいだろうというドクター判断。
ちなみに、ポートを製造しているメーカーに聞いても
CVポートを入れたままダイビングしたいなんつー患者は前例がないらしく
満足な回答が得られなかったらしい。そりゃそうか。
でも大丈夫。
前例がないなら、私が最初の一例になればいいだけさ~。

前室で手術着に着替えるのだが、入口を仕切るのがカーテンだけで
イイ年のおばちゃんだけど、やっぱりこれは落ち着かない。
できる限り手早く着替えた。
担当してくれる看護師さん2名からの挨拶を受け、オペ室に入る。
先生はすでに中にいて、あらためて首から入れれば潜れると思うと言ってくださった。
さっき着たばかりの上衣を脱がされて手術台に横になった時点で10時25分。

まずはエコーで血管の位置を確認しながら黒マジックでマーキング。
血圧計とかパルスオキシメーターとかつけられつつ
首から胸にかけてヨード系の消毒剤でくどいくらいがっつり消毒。
それから術野以外を覆うべく、布をかけられる。
布を支える金属棒を「なるべく低く」と先生が指示したので
この布がほぼ顔の真上という感じで息苦しいし暑いし。
もし鼻とかかゆくなったらどうすればいいんだろう?

局麻の注射って痛いよね。それをまず首に3ヶ所だったかな。
先生の「メス」って声にこれから切られるんだ…とドキドキする。
局麻手術の時は「メス」じゃなくて何か隠語的なのを使ってほしい。

切られてる感覚やガイドワイヤーを入れる感覚はあまりなかったけど、
カテーテルを通している感覚ははっきり感じた。
これが「変な感じ」だと一部のブログで読んでいたけど
私はそこまでじゃなかったな。結構早くカテ通ったし。
それは鎖骨下なのか頸部なのかの違い?それとも先生がゴッドハンド系?

それから今度はポート本体を入れるために胸部に局麻。
そしてまた「メス」…。 ドキドキドキ(>_<)
最初に皮膚にメスが触ったときちょっと痛くて声が出たら
麻酔を少し追加してくれた。
私は痛みには結構強い方だったんだけど
腹水抜くときの長くてぶっとい針で何度も失敗されて以来、
痛みへの閾値がだいぶ下がった気がする。
てか、ちょっとでも痛いときは麻酔追加してもらうに限る(断言)。

で、胸部を切ったときは電気メスが皮膚を切る音が“ジュッ”って聞こえたのよね。
肉を焼くときの音みたいな、ね。ジュジュジュ~。
首の時は聞こえなかったよ。首は通常のメスで切ったのかしら?
一部のブログでタンパクの焼けるにおいがするってのを見たけど、それは感じず。
でも「もうちょっと切ろうか」とか「メス」って声聞こえてくるし…ガクガクブルブル。
音はともかく、切ってる感覚はうっすらわかる程度だったけど。

ポートを入れるとき?と、ポートとカテをつないでるらしきときは
かなりぐいぐいやられて苦しいのなんのって。
布の上から顔もぐいぐい押されるし、時折あごにグーが入ったり(+o+)
ただ、結構ぐいぐいやられるというのも一部のブログで読んでいたから
ああ、これがそうなのか…と思って耐えていた。

室内にはミディアムな洋楽がずっとかかっていた。
途中で外人コドモ歌唱の「Happy Birthday to you」が2コーラス。
なんで誕生日?とか思いつつ。
先生の趣味でもなさそうな感じ。あれは有線だったのかな?
病院によっては患者がリラックスできるように
その患者の好きな音楽をかけてくれるらしいけど
たとえばユニコーンとかかけっちゃったら私はノッちゃうと思うんで
そうなると動いちゃってダメよねー。

オペ中、布をかけられていた私はちょっと暑いと感じていたんだけど
途中で先生も暑いと言い出した。暑いのは私だけじゃなかったみたい。
部屋の温度設定は25℃だったらしいけど「15℃くらいまで下げて」と先生。
おお、助かった。15℃はちょっと低すぎると思うけど。
術後に見たんだけど、先生の術衣は汗びっしょりだった。

「もうポートは入って、あとは縫うだけですからねー」 
ぐいぐいが終わってホッとしたけど、縫うのも充分コワイぜ(苦笑)
しかも切開創を縫うときも途中でちょっと痛かったので麻酔を追加してもらった。
それによりキシロカインが1本追加(その分だけ料金UP)になったけど
お金には換えられん。ヘタレ&ビビリですいませーん。

無事に縫合が終わり、布が外されてから消毒液の拭き取り。
たぶんヨード系のやつの茶色をハイポで消す作業。
同時進行で体に付けられたいろいろが外される。
右肩の背中側に貼られていたやつがベリッとはがされて痛い。
全然予期してなかった分だけ余計に(涙目)
その所為か、左腹部に貼られた大きなやつはすごく慎重にはがしてくれた。
はがれたところで「このおなかのは何なんですか?」と訊いてみたら
「対極板だよ。これがないと電気メスでやけどしちゃうんだよねー」とのこと。
なるほどねー。そういうのは全身麻酔じゃ質問できずわからんよね。

起き上がってから背中側に回った消毒剤の拭き取り。
手術着を元通り着たところで先生の「貼っておくか」とのひと声で
切開創に防水シート付きガーゼ?みたいなのが貼られた。
切開部分は、医療用のセメダインみたいなやつで固めてあるんだって。
当日は禁シャワー、翌日から1週間後の診察まではシャワーはOKだけど入浴はNG。
創部に貼ったシートは、2,3日ではがしてもいいとのこと。
ちなみに私自身は、傷口を見ていない。

更衣室に戻って時計を見たら11時40分。
事前にもらった冊子では手術は30分~1時間と書いてあったけど
思ったより長かったね。麻酔を何回か追加してもらったからかな?
その後レントゲンを撮って、異常がないことを確認して無罪放免。
次は1週間後に傷口の確認で外科にかかることに。

お会計は約5万。安いのぉ(←点滴が高いから金銭感覚マヒってる)。
でも同じものを同じ手技で入れるのに、中心静脈栄養用と抗がん剤用で
6万円(3割負担で2万ってことね)も違うって納得いかないよねぇ。
文句言ってもすぐには変わらないから黙って支払うけども。

付き添いで来てくれたおかんはタクシーで家まで帰ろうって言ってくれたけど
病院を出たら目の前のバス停にちょうど駅行きのバスが着いたとこだったので
バス乗って電車に乗りついで実家へ帰宅。
手術前は朝食抜きだったため、多めのランチを食べた後、
急に睡魔に襲われてお昼寝。3時間くらい寝てたみたい。
やっぱりいろいろ疲れてたのかな。

私のからだは、だいぶ傷だらけになった。
乳がんのオペでできた2ヶ所(胸と腋下)。
腹水を抜くための針刺しの痕が複数。
卵巣がんのオペで下腹部にかなり目立つ傷。
今日のオペで3ヶ所。
「生きるためだからしょーがない」と私は思うようにしているけど
おかんは「きれいな体に産んであげたのに」と半べそ。
毎度のことながら、自分の親不孝さ加減には言葉もない…。
その分、がんばって長生きしないとなー。


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