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怖くなった [病気]

こんな夜中にふと思いついて
「トリプルネガティブ」ってネットで検索してみた。
そこからサーフィンして、トリネガサバイバーさんのブログを見て歩いた。

私は、術後7年を経過してとっくに無治療期間に入っているが
今もバリバリのトリネガサバイバーなんだった。
ていうか、生きてるかぎり、トリネガの乳がんサバイバーだわ。
忘れがちになっているそんなことを、急に思い知らされた。

だってトリネガサバイバーさんのブログで書かれている不安とか、
それはそのまま数年前に私自身が感じたことだったりする。
みんな同じこと不安に思うの。トリネガだから。
みんな必死に情報を探している。
だから、「トリプルネガティブ」に関連ワードを絡めた検索で
このブログに来訪する人は今も少なくない。

このブログは術前化学療法をやっている頃に開設したもの。
でも当初は病名については何も書かなかった。
今以上に、心にゆとりがなかったんだな。そりゃそうだ。

治療中ど真ん中の頃は日々を生きるだけで精一杯で
治療内容なんてまともに書けるわけもなく、
だからこのブログは、トリネガのなんたるかとか
病気のことはそんなにたくさん書いてはいないんだよね。
今さら書けない。というか、もう書きたくない気もするし。

何回か、このブログにチラッと書いたような気がするけれど
当時の私は闘病日記、というか闘病メモをアナログで書いていた。
あまりにも痛くて初診→告知の頃から始まって、化学療法、手術、
放射線治療を終えてからもしばらくは書いていた気がする。
そのノートは、職場に置いたまま。
なんとなく自宅に持って帰ってくる気分になれなくて。

でも…、いつかまとまった時間が取れたら
あの闘病日記をまるごとブログにしちゃおうかなぁ。
別館扱いで。エントリーは闘病日記の内容だけで。
ま、今ふと思いついただけなので、どうするかわからないけど。
でも、闘病の実際を知りたい人は少なくないんだよね、きっと。

そんなことを考えたきっかけは
今日のネットサーフィンで知った、こんな本だった。

三十路、独り身、リアル乳ガン闘病記

三十路、独り身、リアル乳ガン闘病記

  • 作者: 片野あかり
  • 出版社: ジュリアン
  • 発売日: 2010/08/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


私よりも少しだけ若い女性の、闘病記。
でもなんか深刻な感じではなく、おもしろいらしい。買ってみようかな。
三十路で独身、トリネガっていう立場が同じなので興味津々。

著者の片野さんのブログもチラッと見に行ってきた。
2009年2月に温存術。2011年2月に肺、骨、肝臓に転移。
そして、2011年12月に亡くなられていると知った。

…。

肺、骨、肝臓って乳がんが転移しやすい3大ターゲット。
それにしても再発からわずか10ヶ月で亡くなってるって…。
さっき知ったばかりの人で、もちろん面識も何もないけど
全然他人事じゃないし、泣けた。

この本にたどり着くきっかけになった別のサバイバーさんは
逆に私より年上のトリプルネガティブの方。
その方のブログで綴られている感情の揺れが、
ほんと数年前の自分と完全に一致。
やっぱりみんな思うこと同じなんだな。
知らない人だけど、仲間。勝手にそんな意識を持っちゃう。

それと、「トリプルネガティブで何年も生きてる人」という
そんな直接的な検索ワードで私のブログに来た人がいると知った。
トリネガは基本的に予後不良、術後2~3年が危険だからね。
長く生きてる人がどれくらいいるのか、知りたかったのかも。
なんかもう、泣けちゃう。

でもでもでもっ!
トリネガのみなさん!!
トリネガは確かに予後不良だけど
術後3年を超えたら再発率とか下がるんだよ!
私はトリプルネガティブだけど、
もう術後まる7年、無事に生きてるよ!!

…って、声を大にして言いたい。
ひとりでもこのエントリーで希望を持ってくれるといいなと願って
取り急ぎ、こんな夜中に書いてますわ。

じゃあ、何が怖いのか。
いや、転移してから亡くなるまでのスパンの短さが、ね。
全員が全員じゃないだろうけど、川村カオリさんもそうだし
若い人はほんとうに、転移すると早い気がする…。

再発・転移がほんとうに怖い。
一生この単語と無縁で生きていけたらと真剣に願う…。

まぁでも、不幸にしてその単語と縁ができても
最後の最期まで私は闘うけどね。

…と、ここまではウソではないけどキレイゴトで
実際にもうひとつ怖いのが、
まぁ、あの、今現在闘病中の方からしたら「そんなこと!」って感じだろうけど
今の好きな人、片恋相手のMさんに、病気のこと知られるのが怖いのね。

こういうのって「問題ないよ!」って受け容れてくれる人と
「オレには無理。背負いきれない」って後ずさっちゃう人に分かれると思う。
そして私は、Mさんは後者なんじゃないかと思っている。
Mさんは彼ひとりで背負ってるものがいろいろ多すぎるし
女性(というか恋愛相手)に対しての包容力はさほどないような気がして
たぶん、ダメなんじゃないかって思う。

今は私は元気だから“みなし健常者”で問題ないと思うけど
いつか再発・転移なんてなったとき、
ほんとうに前向きに生きていけるかはわからないわけで。
精神的にダダ崩れする可能性だってなくはないわけで。
そんな負のパワー満開のダークサイドな私を
彼はおそらくそばに置いてはおけないんじゃないかと。

ほんと、好きな人ができるたびに、これ悩まないといけないんだよね。
前の好きな人、“無敵の香り”のMくんは
私の病気を「それは関係ない」って言ってくれたけど
(でも私の想いは結局最後まで受け容れてもらえなかったけど)
Mさんは…たぶん…はぁぁ。

マジで泣けてくる…(T_T)

いや、まぁ、病名どうこう以前に
単純に私自身を受け容れてくれるかどうかも全然わからんけど。
こんな“非モテ”な自分が余計に切なくて泣ける(>_<)

昨日の夜もメール出したけど、読んでくれたのかなぁ?

ともあれ、トリプルネガティブ乳がんサバイバーのみなさん。
絶対あきらめちゃダメだから!
医学は進歩してる。粘れば道は拓ける。
信じてがんばりましょう。
がんばりすぎず、テキトーにがんばりましょう。

私もがんばる。ゆるっとがんばる。


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hi

私の回りでは数年前から自殺が増えてます・・・。
仕事や経済など、悩んだ末の決断だったとしても
こうして生きる為に闘う人達のこと、少しでも知ってほしい。
by hi (2012-09-08 10:08) 

ねいびー

hiさん、nice! ありがとうございます♪
自殺に関しては、私は99%否定的です。
要らないならその命、わけてほしい。

つい最近まで、100%否定の立場だったけど
いじめで自殺するこどもたちのことを考えたら
また違うような気もして…1%減。
でも、大人の自殺は100%否定です。

なお、どーでもいいことですが
本文中に出てくるMさん宛てに出したメール、
珍しいことにすでにお返事が届きました。びっくり。
by ねいびー (2012-09-08 23:57) 

tomoko

私も日頃は忘れてのんきに過ごしていますが、
今、急にこわくなりました。
トリネガではないけどコワイ。
この感覚とは、一生つきあわなきゃいけないんでしょうね…。

友達はトリネガですが、再発も転移もなく術後10年経過しています。
私よりずっとパワフル。。
そういう人だって、実はけっこういらしゃるんでしょうけどね。

おたがいユルっとがんばりましょうね。ユルっとが大事です。


by tomoko (2012-09-18 00:28) 

ねいびー

tomokoさん、nice! ありがとうございます♪
こわい感情を呼び覚ましてしまってスイマセン。
でも確かにこの感覚は、一生つきあうものでしょうね。
そして、おそらくがんサバイバーにしか完全理解はできない。

トリネガで術後10年経過!ステキ!!
そういう前例を知ると嬉しいですねー。
私も10年、20年と元気なサバイバー人生を歩みたいです。
そして多くのトリネガさんに勇気を分けられたらいいな。

がんばるけど、がんばりすぎない。
テキトーに、ゆるっと(^^)
いっぱいがんばってきたがんサバイバーだからこそ
それくらいがちょうどいいんだと思います。
by ねいびー (2012-09-18 00:48) 

ねいびー

minaka.707さん、nice! ありがとうございました♪
by ねいびー (2012-10-12 08:39) 

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